2020年からの新しい学力 / 石川一郎 の序章まで読んだ感想

  • 2019.12.10
  • 更新日:2019.12.25
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2020年からの新しい学力 / 石川一郎 の序章まで読んだ感想

「2020年からの新しい学力 / 石川一郎」

はじめに、と序章を読んだ感想です。私は大学で講師をしています。新しい学力を育む教育に必要なことは何か?と考えながら読みました。

はじめに

「はじめに」では、2020年に始まる大学入試改革やその後の教育改革で求める”新しい学力”とは何なのか?に対して、わかりやすい「質問」の例を使いながら、これは思考コードでいうところのC軸「創造的思考」である、と述べられている。教員はA軸「知識・理解思考」、B軸「論理的思考」を踏まえて、C軸の人になるように生徒を育てなければならない。

A軸、B軸の「質問」の例は今までに私が学校教育で受けてきたような質問であった。教員としてこのような質問を作ることはそれほど難しいことではなさそうである。A軸、B軸の人を育てるための授業の例は、過去の私の経験や書籍、周りの先生方の話から知ることができそうだと思える。

一方、今後必要となる新しい学力であるC軸「創造的思考」を育てるためにはどうしたらいいだろうか。どのように評価を行うことができるのか?
この後の章で具体的な授業例などが出てくるとすごくありがたいな。と期待をしている。

序章

「序章」では、「教育再生実行会議」の2013年10月に出された、第4次提言の大学入試への提言から話が始まる。大学入試が変わらなければ、大学入学を目指す高校生を育てる高校の授業が変わらない。同様のことが中学、小学校にも言えるかもしれず、このままでは全体の教育改革が難しいと。一方で、教育改革・入試改革やの機会に大きく伸びることを狙う学校の話が出てくる。

入試改革で大学に求められているのはC軸の入試問題を作り、評価すること。しかし、今の私では短時間でC軸の問題を作り、評価することが難しそうかな。C軸の問題を作れる人はどれだけいるだろうか。

まずはA軸、B軸の能力だけでなくC軸「創造的思考」を育てる、そういう授業の設計をして実践していくことが重要と思う。
でも、どんな授業がいいのかな。やっぱり、この後の章で具体的な例が出てくることを期待してしまう。

 

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