40歳にして初めて大きなけがをしました。右足の腓骨を骨折し、入院ー手術ーリハビリ通院の経験を書いておこうと思います。
前回は、事故の発生から救急外来での処置までを書きました。
今回はその2日後、外来での診療から入院生活を書きます。
救急外来での処置から外来での診療までの2日間
前回の記事
で書きましたが、救急外来ではレントゲンなどの画像診察で骨折と判断されました。休日であったためか、専門医がおらず、その場で今後の治療に関する話をすることができずに、自宅で2日間生活することになります。
一時的な処置としてソフトシーネと包帯で固定、松葉杖で歩いていました。
オオサキメディカル株式会社より引用
次回の診察までは運よく休日だったので、家の中で過ごしました。右足は骨折したかかと付近から足先が腫れていますが、大きな痛みはありません。出来る限り動かさないよう、できる限り足を上げて過ごしました。
包帯を巻いたままでは腫れてむくんだ足が痛いので、たまに包帯を外したりもしました。外すと何となく足がプラプラしているような気がします。
口から鉄柱に激突したので、唇が出血、大きく腫れています。かみ合わせも悪く、噛むと前歯が痛みます。このため、できるだけやわらかいものを食べました。
専門医の診察まで時間があるので、今後の治療についていろいろ自分で調べました。腓骨骨折では
- 経過観察、ギプス固定による治療
- 手術、金属板とボルトによる固定
の方法があるようです。
1の場合は、入院なしですが、1か月ほどギプスを付けたままの生活になります。
2の場合は入院が必要です。入院時の生活をサポートしてくれる家族などのことも考えて、どこに入院するかも考えなければいけません。
また、治療費は大きく違うようです。
ひとまず、入院したときの準備もしながら2日間過ごしました。
外来での診療
ようやく2日間が経ち、病院で診察してもらいました。
レントゲン、CTの撮影を行い、画像診断をしてもらいました。
骨のずれは3.5mmほどあるようです。
コンピュータの画像を見せてもらいながら説明を受けました。
保存的治療という選択もあるが、3.5mmのズレだと今後の生活に影響があるかもしれない。年齢も考えると手術による固定を行った方が後のメリットが大きい。手術の場合は、足の腫れが少し収まるのを待ってから行う。3日~もう少し見て手術の予定を立てる。
保存的治療と手術、どちらかを選択してほしい。
ということでした。
また、入院、手術に関して他院での治療を希望するならば紹介状を書いてもらうことになります。その場合は、手術までさらに1日以上経過します。
私の場合は、今後の仕事への影響を考えてとにかく早く社会復帰できる選択をしました。
つまり、手術を行う。即日入院をすることにしました。
入院のはじまり
入院が決まると、入院前の準備をします。
まずは、ソフトシーネによる固定からギプスによる固定に変えます。ギプスは、水で濡らすと凝固する包帯のようなものを使いました。水に濡らしたギプスを足に沿わせてしばらく待つと固まりました。
車いすに乗り換えていくつかの検査に向かいます。まずはレントゲン撮影に行き、次いで採血をしました。
それが終わるとそのまま入院室へ向かいます。
すでに入院用の部屋が決まっており、ベッドに移ります。
入院生活
入院1日目
入院するのは人生で初めてです。
最初に入院の説明がたくさんあるかな?と思っていましたが、あまりありませんでした。
入院の案内をもらいましたので、それを見てくださいということかな?
それから、入院申込書に必要事項を記入して提出してほしいということでした。
しばらくすると、今日の夜の担当という看護師さんが挨拶に来ました。1日3交代くらいで担当の人が変わります。そういうシステムなのね。初めてなので色々なことがへぇーという感じ。勉強になります。
この日は彼女が入院に必要な服などを持って同行してくれましたので、非常に助かりました。着替えやタオルを備え付けのチェストに入れてもらい、私はベッドに寝ています。
一通り入院生活の準備ができたら、入院申込書に記入して窓口に持っていきました。
6時ごろになると、夕飯の時間です。これも用意されていました。入院当日でもすぐに出せるようになっているんですね。
ごはんはこのような感じです。しっかり噛むとまだ痛いので、少し苦労しながら食べます。
食べ終わると寝た状態になります。足のむくみを取りたいので、足を上げて、アイシングをしていました。
外に出るときは彼女がいれば車いすを押してもらいます。一人の時は自分で車いすを操作します。これも初めての経験でした。
押してもらうのも楽しいし、自分で動かすのも結構楽しいです。トイレは右足が地面につかないようにしているので慣れないと結構大変ですね。
こんな感じで慣れない入院生活の1日目が終わりました。
あ、4人部屋でしたが、夜は皆さん自由におならしますね。
2日目
朝になると、担当の人が変わります。体ふきはどうしますか?と聞かれました。
シャワーは浴びれないようです。厚めの紙製おしぼりで体中をふきます。おしぼりは4つか5つか貰えました。数に限りがあるのでうまく使わないといけません。
その後は足のむくみをとるため、とにかくアイシングです。
午後は外来の診療が終わったころに主治医の先生が来ました。手術の説明を受けます。
4日目に手術を行う予定なので、それまでにアイシングを続けて腫れを減らしてほしいこと。下半身麻酔を行うこととその危険性、輸血に関すること、手術の内容などなどです。
手術では骨折部分に金属板を当ててねじで固定しますが、元々なかったものを入れてから閉じるので、少し皮膚に余裕が欲しいようです。皮膚が摘まめる状態なら手術できるとのことでした。
同意書も受け取りました。後で記入します。
ごはん、体ふき、ごはん、手術の説明、ごはん、で2日目は終了です。寝るときは耳栓が欲しいですね。
3日目
3日目も体ふきです。頭を洗っていません。洗いたい。洗いたい。
洗面所で洗っていいかな?と思っていましたが、フロア内を回っていたら洗髪用の設備が見つかりました。
こういうものもあるんですね。説明なかったから分からなかった。ではなくて、分からないことはどんどん聞くべきでした。
3日ぶりに頭を洗いました。すごくすっきりしました!
この日は看護師さんから手術前の準備や、スケジュールの説明を聞きます。
手術前に看護師さんに
- 和式寝間着(前開きのひざ下まであるもの)
- T字帯
- バスタオル
を渡します。手持ちでないものは病院内の売店で購入しました。これらは手術中や後に使う(着せてもらう)ようです。
手術は4日目の14時ごろの予定でした。手術のために3日目の24時から絶食、4日目の9時からは絶飲食です。明日の朝ご飯は食べられません。4日目の9時まではお茶や水を飲むことができます。
4日目の9時以降は、指定の飲み物しか飲むことができません。
指定の飲み物としてアルジネードウォーターというものをもらいました。
パッケージを見ると、亜鉛や銅が配合されています。銅は骨の形成を助けると書いてあります。
これは、手術後に飲んだ方がいいかな?
ということで、実は退院後に自分で購入して飲んでいます。早く骨よつながれー!
今回の記録はここまで。次回は手術当日とその後について書く予定です。