ここではプログラミングを学習する意義について考えてみましょう。
コンピュータの和名
コンピュータの和名を知っていますか?
ノートパソコンやデスクトップのパソコンなど、パソコンとして認識しているものの和名は「計算機」といいます。「計算機」は計算を自動的に行うものとされています。
電卓などの「計算器」とは区別してください。電卓は人間の計算をアシストするための機械です。
「計算機」は計算を自動的に行うことができます。
コンピュータを使う目的
では「計算機」を使う目的は何でしょうか?
これは教科書などでよく出てくる図です。
コンピュータが行うことをものすごく単純に表した図です。
何らかの情報をコンピュータに入力して、処理を行い、結果を得る。
というのがコンピュータ(計算機)を使う目的です。
そして、得られた結果をもとに、新たな処理を行い、求める結果が出るまで繰り返します。
処理の結果をどうするかによる分類
情報を処理する、求める結果が出るまで繰り返し処理を行う。ことがコンピュータを使う目的であると先ほど説明しました。
一度の処理で得られた結果をまた次の処理に使うときに、「手動」で使うのか、「自動」で使うのかによって以下の2つに分類することができます。
結果を手動で次の処理に使う(対話処理)
最初の情報をもとにして、一度目の処理Aを行います。得られた結果を確認して、処理Bを行うことにしました。
ユーザが処理Bに情報を入力することで、処理Bの結果を得ました。
処理に使う情報をユーザの手で入力しましたね。
これは、対話処理と呼ばれる手順です。次に何を行うのかを人間の判断で決める方法です。
結果を自動的に次の処理に使う(一括処理)
コンピュータを使った処理では、行う処理の内容や順番があらかじめ決まっている場合があります。
処理Aを行ったらその結果をもとにして処理Bを行う。人間の判断は必要なく、毎回その手順で処理が行われる。
このような場合は、コンピュータに処理の流れを記憶させて自動的に処理を進めた方が良いでしょう。
人間の判断を待つ時間が減ります。コンピュータは人間よりも高速に計算や処理ができますから、時短・効率化につながります。
コンピュータによって一気に複数の処理を行うことを一括処理・バッチ処理といいます。
また、処理の流れを記録・記憶したものをプログラムといいます。
つまり、プログラムを書くことができれば、コンピュータに一括処理をしてもらって仕事の時短や効率化を狙うことができます。
なぜプログラミングを学習するのか
では、なぜプログラミングを学習するのでしょうか?
あなたにとってどんないいことがありますか?
どんなことができるか
上の問いに答えるために、コンピュータの特徴やコンピュータで出来ることを考えます。
コンピュータと人間を比べてみましょう。
コンピュータは単純な計算を高速に行うことができます。
コンピュータはミスなく計算を行うことができます。
コンピュータは大量の計算を飽きずに行うことができます。
コンピュータは大量のデータを間違いなく記憶することができます。
プログラミングを学習するとコンピュータの特徴を活かすことができます。
上記の特徴を踏まえて、プログラミング学習の意義を答えるならば、
- カスタマイズ可能な道具として使うため
- いつも行う仕事の中で定型のものを自動化するため
- コンピュータの処理速度を活かして時短化するため
という答えになりそうです。
では、もう一度聞きます。
なぜプログラミングを学習するのでしょうか?
あなたにとってどんないいことがありますか?